今日は中原中也の「山羊の歌」その35を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今回の「こんな晩ではそれが徐かに呟きだす」の「それ」はどれをさしているのか調べてみて、おそらく国語のテストなら「心」が正解だと思うんですが、もしかして「月」なのかもしれないとか思いました。「あえかな夢」でも良いんじゃないの、とも思いました。
今では損はれてはゐるものの
今でもやさしい心があつて、
こんな晩ではそれが徐かに呟きだす
良い詩は、多少勘違いして読んでも、楽しんで読めてしまうのが特徴なんじゃないだろうかと思いました。
ところで、この詩の冒頭にある「内海誓一郎」という人物について調べてみたのですが、中原中也より少し年上の、1902年生まれで1995年まで生きた音楽家で科学者である人物でした。「元素序説」や「現代無機化学講座」という本を書いた科学者で、中原中也の詩を作曲して歌にした人の名前なんです……。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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