今日は生田春月訳のゲーテ詩集(5)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
自欺ということばの読み方が判らなくて辞書で調べました。じき、と読むそうです。自己欺瞞を略すと、自欺なのだそうです。ちょっと現代では使わないことばです。「おまえは自欺におちいっている」って言われたくないなあ、と思います。あんまり聞きたくないことばです。いつわりから遠いところに、美しい娘が居る、という詩のことばになにかハッとしました。「いろんな姿に身を変えて」という詩は、語り手が様々な夢想をする詩なのですが、小説の「ファウスト」と関係性のある詩だなと思いました。ゲーテの最大の傑作「ファウスト」ではより重厚に老翁が生まれ変わってゆく、という物語が描かれています。
羊のやうに素直になれたなら
獅子のやうに強くなれたなら
山猫のやうな眼をもてたなら
狐のやうにずるくなれたなら
羊のやうに素直になれたなら
獅子のやうに強くなれたなら
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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