

今日は寺田寅彦の「ステッキ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
登山の道具が進化して、山でステッキを使う若い人が居るかと思うんですが……昭和7年の寺田寅彦の時代には、ステッキをつく若者が居たそうなんです。
そういえば、夏目漱石の『彼岸過迄』にも、若者が使うステッキが出てきたんですよ。日本にそういう流行があったんだな、と思いました。あとイギリスのシャーロックホームズもたしか若いのにステッキを手にしていますよ。
昔より、現代は道が平たくて、移動距離が少なくなったから、ステッキを使う若者はほとんどいなくなったんだなあとか思いました。
寺田寅彦はただちょっとした随筆を書いているだけなんですけど、ここまで精彩に観察していると、まるで小説のようなおもしろさが滲み出してくるんだなあと……すごい白米を食ってる時みたいな、滋味にあふれる文章でした。こんなにもたしかな観察眼があれば、もっとモノを書くのが楽しいだろうなと、スカスカの文章をここにこう書きながら思いました。
手持ちぶさただからiPhoneを手にして町を歩いている、というのと似たような理由でどうも、ステッキを若者が手にしていた時代があったらしいんですよ。じゃあ近未来にはまた、ステッキ風のApple製品が、出てくるかもしれないなと思いました。指揮棒っぽい何かとか……。
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https://akarinohon.com/migration/stick.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
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明かりの本は新サイトに移行しました!
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appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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