今日は寺田寅彦の「変った話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
寺田寅彦が中学校で中国思想を学んだ時の話です。孔子と老子の話をしています。ぼくは老子が好きで。老子と荘子をもっと読んでゆきたいと思っています。明かりの本でも、老子の本を公開しているのでぜひ読んでみてください。
寺田寅彦は、老子をこう評価しています。老子は、危険な虚無思想を説いたのでは無い。円満へ向かう虚無を説いたのだ。自然のままで作為なく生きる無為は、人が本来もっている無意識の整合性を大切にすることで、また老子には差別思想が無い。そうして老子は非戦論を説く。哲学の講義のようでもあり、また実用的な処世訓でもある。老子の思想は茶碗についだ米のようなものである。腐った米を食べれば食あたりするが、きちんと食べればこれほど味わい深く美味しいものは無いのである。
僕が感じた老子の魅力は、知りすぎるということはけっこう危険なことなんだ、ということや、空っぽであることが大切であるということや、幼子のような人の本能はとても妥当な判断力を持っている、そして飢えを意識しすぎて自分を無理に満たし続けようとするよりも、静かにじっくりと生きることを大切にしよう、ということを老子の思想から感じました。
明かりの本で老子を読んでみて、これは本格的に読んでみたいと思ったら、ぜひamazonか図書館で老子の本を探してみてください。読みやすくて判りやすい入門書から、細部まで正確に解説した評論までたくさんあります。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/kawatta_hanashi.html
(約25頁 / ロード時間約30秒)
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明かりの本は新サイトに移行しました!
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appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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