今日は宮沢賢治の「いちょうの実」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
明けましておめでとうございます。2017年の元旦です。これは子どもたちの旅立ちの童話です。大人のかたもぜひ読んでみてください。
短い作品なんですけど、読んでいると、他のさまざまな賢治作品を想起します。ストーリーがほとんど無くても、賢治の童話が完全に成立しているというのが、驚きでした。
この会話が印象に残りました。
「そうだ。わすれていた。ぼく水とうに水をつめておくんだった。」
「ぼくはね、水とうのほかにはっか水を用意したよ。すこしやろうか。旅へ出てあんまり心持ちのわるいときはちょっと飲むといいっておっかさんがいったぜ。」
「なぜおっかさんはぼくへはくれないんだろう。」
「だから、ぼくあげるよ。おっかさんをわるく思っちゃすまないよ。」
そうです。このいちょうの木はおかあさんでした。
ことしは千人の黄金色の子どもが生まれたのです。
つづきは、本文をご覧ください。
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(約10頁 / ロード時間約30秒)
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appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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