『春と修羅』 永訣の朝 無声慟哭  宮沢賢治

『春と修羅』 宮沢賢治

  永訣の朝
  松の針
  無声慟哭



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[harutoshura]









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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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ジャックと豆の木 楠山正雄

今日は楠山正雄の翻訳したイギリス童話『ジャックと豆の木』を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
この話を聞いたことがない人はたぶん誰も居ないと思いますが、登場人物とできごとの順序を正確に覚えている人は、もともと記憶力の良い人か、あるいは最近ぐうぜん読んだのか、またはなにか専門的に児童書や物語に関わっている人だけではないでしょうか。

記憶力の良い人は、このずいぶん昔に読んだ内容を、一つも順序を間違わずに憶えているのでしょうか? この童話を読み始める前に、ちょっと、この話のあらすじをうろ覚えで書いてみました。ジャックがこうして。ジャックがどうなって。それからこうなって。という感じのメモを。それから読みはじめてみると、まるで記憶違いで驚きました。

では、僕のうろ覚えの記憶を記してみます。
[ctrl+a]ボタンを押すと、僕のうろ覚えの記憶が読めますよ。

ジャックはお母さんのためにまいにち働いていました。ジャックのお家は貧乏ですが、病気のおかあさんのために畑を耕し、にわとりを育てていました。ある日、ジャックがたいせつに育てた豆の木がどんどんどんどん大きくなって、天まで高く育ちました。ジャックは思いました。「うーん、この豆の木をのぼってゆくといったいどこにつくんだろうか」ジャックはお母さんに見送られながら、豆の木をずんずんと登ってゆきました。いくら登っても、どこまで行っても豆の木のてっぺんはみえません。山登りでも見たことのない風景が広がります。ジャックはついに雲の上までたどりつきました。こんなに高く育つなんてすごい。ジャックは雲の上を歩きます。するととんでもなく大きな神殿がありました。ジャックはこわい番犬をさけて、雲の上の神殿に入りました。そこには財宝がたくさんありました。家族のために、ジャックはたからものを手に持って豆の木を下りてゆきました。すると、雲の上に住む巨人が怒りはじめました。「こらきさま! だれにことわってたからものを盗んだ! ゆるさんぞ!」巨人が豆の木を下りるジャックを追いかけてきます。さあたいへん。ジャックは豆の木を急いで下りて、家に帰り着き、斧を手にして豆の木を切りました。豆の木はずうんと倒れ、雲の上の世界と地上の世界の通り道はふさがりました。ジャックは家族としあわせにくらしました。
ぼくのうろ覚えの記憶は、どうにも間違いだらけのものでした。まあ、読んだのが絵本ですからこれよりももっと子ども向きのストーリーのやつを憶えていたんですが。それにしても間違いが多かったです。とくに、にわとりの卵というのを忘れていましたし、なんども宝を盗もうとするという話を失念していました。これはようするに「仏の顔も三度」までということを物語化しているんですね。

肝心なところを見逃していました。というかジャックと豆の木というお話しはちょっと危ない話しなんですね。びっくりしました。これはイギリスの童話です。窃盗を繰り返したり他国の人間を倒す、というのはどこか暗い歴史と共鳴しているようにも思えます。僕はイギリスの哲学者を何人か調べていったことがあるんですが、その哲学と暗い歴史とがやはり共鳴していたように思えてならないんです。そう言えば、ハリーポッターの作者であるJKローリングもイギリスの作家ですね。

イギリスといえば、ディケンズが有名です。ディケンズといえば最近ディズニーでも映画化された『クリスマスキャロル』が有名です。ほかに『オリバーツイスト』や『二都物語』等があります。

ロシアの詩人ヨシフ・ブロツキイが、イギリス作家のディケンズのことを高く評価していて、このように述べています。

「たいそうなことを言うつもりはありませんが、少なくとも、ディケンズの小説をたくさん読み耽った者にとって、いかなる理想のためであれ自分と同じ人間を撃ち殺すことは、ディケンズを読んだことのない者にとってより難しいだろう」

ヨシフ・ブロツキイは『私人』という講演録において、旧ソビエト連邦での体験を踏まえて、読み書きや教養よりももっと重要なことがあると述べています。高い教養を持った人物が、あれやこれやの政治論文を読んだ後で、自分と同じ人間を殺し、しかもその際に信念の歓喜を味わうということさえ充分にありえるのだ、と警告しています。ブロツキイはそれに対抗するために創作者たちは「文化の連続性が持つ効力を再生させ」てゆくべきであると述べています。文学についてブロツキイはこのように述べています。

「自分は他者と違う存在であることを示すこと。そして同語反復を避ける、つまり『歴史の犠牲』という栄誉ある別名で知られる運命を避けること。人間のこういった営為を助けてくれる点にこそ、文学の功績のひとつがあります」

「国家の哲学も、国家の倫理も、国家の美学も、常に『昨日』です。それに対して、言語や文学は常に『今日』であり、『明日』にもなります」

ブロツキイは、美学というものが倫理を築きあげるためにとても重要であり、個人の美的体験こそが倫理の母であると告げています。それぞれの美的体験を通して、各個の揺るぎがたい倫理を築き上げねばならない、とブロツキイは述べています。詳しくは『私人』をお読みください。

記憶力がそんなによろしくない、という人は大切なことをメモして、時折読み返すためのノートがあると良いんじゃないかと思います。ちょっとした日記の書ける、すてきな手帳とかが手元にあるとそれなりに記憶が整理されてゆくのではないかと。明かりの本では忘れかけた良書の再読をお薦めしています。図書館や本屋を使うのが一番だと思いますが、明かりの本でも良書が読めますよ。右上のカテゴリーに好きな作家名があればクリックしてぜひお読みください。今はまだハロウィンの季節ですが、ディケンズの『クリスマスキャロル』も読めますよ。

ところで『ジャックと豆の木』という童話はイギリスの民話から変化していったもので、原作者が誰なのかはよく判りません。



https://akarinohon.com/migration/jack_to_mamenoki.html (ページ数 約30枚)






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実語教

今日は実語教を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは江戸時代の寺子屋で、かつて実際に使われていた児童教訓書です。鎌倉時代に成立した書物で、作者は不詳です。江戸時代には児童にまずこれを教えたんです。現代で言えば、小学校でこれを教えたわけですね。儒教的な内容で、一説によれば、弘法大師空海が書いたとも言われています。

空海は十代の頃エリート官僚になろうと思っていて大学で学んでいたのですが、ある日出会ったお坊さんの教えに感動して仏教に目覚め、山の中で一人修行してから空と海を眺めて、その自然界のありさまに感動し、それから僧となって唐へ渡り長安で学んだ有名なお坊さんです。孫悟空や三蔵法師が登場する西遊記のようなすごい長旅を実際にしているおもしろいお坊さんです。空海は長安で密教を学んでから日本へ帰り、四国で治水工事をしたり、密教を広めたりして、真言宗の開祖になりました。その空海が綜芸種智院という日本で初めて身分を問わずに学問を教えた学校を開いているわけですから、江戸時代に使われた児童教訓書の作者が空海であるという説が出てくるのもおかしな話ではないと思います。

空海の密教においては、十住心論というのがありますが、ご存じでしょうか。
人の心を十の段階に分け、
一、獣のように本能のままに生きている第一住心からはじまり、
二、幼児が日常の倫理に目覚めた段階が第二住心で、
三、外界への恐れを薄れさせてゆくのが第三住心で、
四、初期仏教の認識に目覚めるのが第四住心で、
五、自分の苦しみを除くところまではたどり着いた状態が第五住心で、
六、すべての人々を救済しようとする慈愛に満たされた段階が第六住心で、
七、一切のことは実体がなく空であると悟った段階が第七住心で、
八、あらゆるものは本来清浄であり対立することはないと悟る段階が第八住心で、
九、現実の世界も理想の世界も同じだと悟る段階が第九住心で、
十、あらゆるものの価値に目覚め、世界の真実の姿に目覚める段階が第十住心
なのだそうです。

密教というのは、短歌や俳句の世界とは違うわけですし、短く要約してしまったらその教えがまったく機能しないものであるはずですが。空海に興味を持った方は、密教の歴史を研究した本をじっさいに読んでみてください。難しい古典は読めないという方には、空海の図解マンガもあったりしますよ。

ふつうは、十住心論の一段階から五段階目くらいまでのあいだを行き来しているという感じだと思うんですが、その先のことはかなりむずかしそうですよね。現代の偉人に照らしあわせてみても、十をすべてできているなという人はかなり少ないのではないでしょうか。ヘタに高次元なところをマネするととんちんかんな幸福感につつまれた人になってしまいそうです。

実語教は、児童たちに勉学の勧めや日常道徳などを説いている、生活の中の倫理を教える書物ですから、空海の十住心論で言えば第二住心にあてはまりますね。実際に空海がこの実語教をまとめたのか、それとも別の人がまとめたのかは判りませんが。この編纂者が空海のことを心に念じながら書いたことはまず間違いないんじゃないでしょうか。

時代劇などでよく出てくる寺子屋で、じっさいに学んでいた幼子は、この実語教を諳んじていたようです。まずは音のひびきに親しんでこれを暗誦できるようになることを重視して、すっかりと暗誦できるようになってから、実生活を通してその意味を知ってゆく、というのが当時の教育法だったようです。

実語教は声に出して読みたい古典だと思います。意味を考えるよりまず先に、詩のように読めるのが興味深いです。これってかなりすてきなことが書いてありますから、現代人がこれを何度も読んで、諳んじられるようになると良いんじゃないかなと思います。

『山高きが故に貴(たっと)からず。木有るを以(もっ)て貴しとす』

とか

『倉の内の財は朽(く)ちること有り。身の内の財は朽ちること無し』

とか

『なほ農業を忘れざるがごとく、必ず学文を廃することなかれ』

なんて
小学生に言われた日には、しょんべんちびりますね。
心の宝は朽ちることがない! だから君よ、学ぶことを永遠に忘れるな。

一つ一つのフレーズがどこか詩になっている。
一生忘れたくない詩ですよこれは。



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ランボオ詩集3

今日は中原中也が翻訳したランボオ詩集3を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。


ランボオというのは、文学者や芸術家やはては哲学者にまで大きな影響を与えた詩人ですが、21歳になった時に彼は文学という世界から離脱して世界を放浪しはじめます。生涯一つの事に打ちこんだ人物ではないです。かなり危険な仕事もいろいろやっています。閉じ籠もらない人物ですね。変化を旨としている。いったん本業から離れて別のことを重視しているのに、かえって本業での成果が目覚ましくなるという人物です。




外部から様々なことを実体験として得て、それを言葉に収斂させています。ランボオはアカデミックな分野にまで成果を残しましたが、派閥の中で地位を積み重ねてゆくといったような行為にはまったく興味を持っていません。マラルメがランボオの詩の特徴を捉えて「おそるべき通行人」と述べていますが、これが一番ランボオらしさをあらわした解説ではないでしょうか。




ランボオは明治維新が起きていた時代にヨーロッパ諸都市からスカンディナビア、ジャワ、アフリカと世界各地を放浪します。ランボオは詩で儲けた人ではないわけで、職業詩人ではないです。幼い頃のランボオは細身の美少年ですが、その精神は軍人や「鉄の女」と呼ばれた母に育てられたものであり、荒ぶる人格者です。詩を読んでいても野性味溢れる魅力というのがあるかと思います。日本で言うと誰でしょうか。坂本竜馬とか、ジョン万次郎のように、変化に富んだ人生だったと言えるかもしれません。








ランボオ詩集1
ランボオ詩集2 
ランボオ詩集3 






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『春と修羅』 犬 宮沢賢治

春と修羅 宮沢賢治

 犬
 マサニエロ
 栗鼠と色鉛筆

春と修羅 宮沢賢治

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三四郎 夏目漱石

今日は夏目漱石の三四郎を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
主人公である三四郎は一人で上京するために汽車に乗っています。そこで異性にであう。なかなか好感の持てる九州出身の人物です。その異性から話しかけられて、三四郎は戸惑います。そのすてきな異性が「一人旅で心細いので、一緒に宿屋に泊まりませんか?」と話しかけてくる。主人公は純情なものですから、断ることも出来ず、しかし異性を口説いて恋仲になるような勇気も持っていない。それから三四郎は都会の立派な学校で学び始めます。生まれて初めての体験ですから、その学問というものにものすごいあこがれがあるわけです。

 

三四郎は田舎から東京へ出てきます。そして都会の大きさに喜びと不安を感じます。充実した日常なんですが、どこか昔よりもいっそうさびしさや孤独を感じる。その不安をふりはらうために、大学で熱心に学ぶのですが、「なんだかどうもちがう」と感じる。学問に身が入らない。どうにも物足りない。

そうして佐々木という青年が、三四郎におもしろい指摘をするわけです。
「君はずいぶんまじめに講義を聞いているようだな」
三四郎は答えます。「うん、一週間に約四十時間ほどになる。しかしこれが物足りないんだ」
佐々木は言います。
「馬鹿々々。下宿屋のまずい飯を一日十回食ったら物足りるようになるか考えてみろ」
大学の授業が、まるで「まずい飯」のようなもんだとたとえる、生意気な生徒さんなわけです。

それで佐々木は、三四郎に都会の遊び方を教えるんです。
三四郎を満足させた佐々木は
「これから先は図書館でなくっちゃ物足りない」
と告げる。
三四郎は、それで授業を半分に減らして空いた時間に図書館へ行くことにします。
漱石は物語の中で「明治の思想は西洋の歴史に現れた三〇〇年の活動を四十年で繰り返している」と記します。漱石は自分が今置かれている立場を客観視させてくれます。初期や中期の漱石は物語に教養を含めてゆくと言うことにかなり熱心であったように思います。実際、漱石には多くの弟子たちがいて後進を育てています。

三四郎の登場人物には、どこか抜けているのに鋭い指摘をする人々が多く登場します。この物語は、なかなか滋養に満ちたことを言う人たちが多くて面白いんですよ。
広田先生というのがいちばんするどい指摘をする人かもしれません。

それから、漱石の話は哲学的な考察が鮮やかに書き記されているのも特徴です。
夜にですよ。病に罹った妹のために急に家を空けることになった知人の家に、たった一人で取り残される三四郎。それが真夜中になって、見知らぬ竹藪の奥底から、怖ろしいうめき声を聞くんです。それから闇夜の中を這うように歩いて、その声がしたところへ向かう。続きは本文を読んでいただきたいのですが、その夜の恐ろしさと、まったく同じことがらを、知人が「昼に」体験したがるんですね。まったく同じ事件であるのに、暗闇の中に一人立っている人のみたものと、昼にその話しを聞いた男とで、印象がまったく異なる。



https://akarinohon.com/migration/sanshiro.html (ページ数約600枚 / ロード時間約30秒)

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ランボオ詩集2



今日は中原中也が翻訳した『ランボオ詩集』のその2を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。『ランボオ詩集 1』を読んでいない方は、こちらをどうぞ



中原中也は詩の翻訳が専門ではなくて、本人自身がとても有名な詩人ですが、ランボオが好きで好きでしょうがなかったようです。それでランボオの詩を熱心に翻訳しました。

僕は翻訳という業界についてはまったく知らない男なんですが、こんな話を聞いたことがあるんです。
『外国語に詳しい翻訳家よりも、医学に詳しい医療系ライターのほうが、西洋の医学書を翻訳してもらうには適任である』

どんな分野にも言えることだと思いますが、自分が専門としている分野以外になにか「好きでしょうがないもの」を見つけるのが大切だと思われます。

絵描きさんでもそうで、絵のこと以外何一つ好きじゃない絵描きさんが描いた絵よりも、古民家が好きでしょうがない絵描きさんの絵のほうがやっぱり見ていて楽しいのです。






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