

今日は谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」その7を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
豆腐の味噌汁と、白ごはんという、ごくありきたりなものであっても、谷崎潤一郎が描くとこれがすこぶる美しいんです。これはなんというか、伝統的な日本画家よりも、谷崎潤一郎はじつに自由で、独特なことを書く作家なんだなあと思いました。日本画で、豆腐の味噌汁と白ごはんの美しさを描きだした人は、有名なところではほとんど無いような気がします。
日本料理のお吸い物は、味わうものと言うよりも、見て楽しむもので、薄闇の料亭でこれを食すときには、さらには瞑想的な存在となるのだ、と言うんです。しょう油の色合いまでをも、美だ! と言うんです。谷崎潤一郎はとくべつに流麗な文体なので、ほんとうにそう思えてくる……。しょう油が美しい……普通書かないことを堂々と描ききってしまう、というのはなんだかパンクだ、と思いました。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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