今日は中原中也の「山羊の歌」その44を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今回で「山羊の歌」は完結です。中也は旧約聖書を読んでいて、今回、ソロモンと太陽について、まず描きだしています。
中也の詩集は衰えるところがなく、始めから最後までずっと新しい表現を作りつづけたんだなあ、と思いました。中也の詩集は終わることの無い問いとでも言うべきエネルギーに満ちていて、あと100ページくらいこの詩集を読んでゆきたいと思うような内容でした。
中也の詩には終着駅が無くって結論を急かさない。中也の詩は循環する問いに満ちていて、問うことそのものが詩になっている、と思ってたんですけど、中也はそのことを、今回具体的に書いていますよ。おわりの詩が、明るいんですよ。何度でも読める詩集だなあと思いました。
詩集のさいごの一行がすごい。こういう感覚ってじつは言葉にすることが出来たんだなと衝撃を受けました。中也は、詩を読む人々への語りかけが本当に上手いと、遠いところにいる人に言葉を届かせる詩人だと、息をのむ終わり10行でした。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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