夢十夜 夏目漱石(10)

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今日は夏目漱石の「夢十夜」その10を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回で、「夢十夜」完結です。マチスの肌色や黄色の、かすれたような荒い筆遣いが良い、という感じで、漱石の僅かな文体の乱れが、読んでいて心地良いのではないかとか、思いました。こういう本文です。
 
 
  庄太郎が女にさらわれてから七日目の晩にふらりと帰って来て、急に熱が出てどっと、床にいていると云ってけんさんが知らせに来た。
 
 
どっと、という文字が良いとか、どっと、の位置がちょっとズレてるとか、どうでもいいところが気になりました。庄太郎というのが、なにか奇妙なものをいつも見たがる。往来をゆく女たちと、水菓子を見ているのが好きだという。
 
 
マチスがもし日本人で、絵画のほかにも小説を書いたら、こういうのを書くんでないだろうかと思いました。はい。豚とパナマ帽がやけに印象に残りました。
 
 
なんだ、夏目漱石の狙っていたのは、ここだったのかと、衝撃を受ける第十夜でした。娯楽性やユーモアに関してなら現代人の作品のほうがはるかに秀でていると思っていたんですが、これはちょっと、すごいおもしろい作品だと思います。
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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