こども風土記 柳田國男(41)完

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今日は柳田國男の「こども風土記」その41を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
こども風土記は、今回で完結です。この本が発表された時期は、作中に「昭和十六年十二月十四日/伊豆古奈の温泉において/著者しるす」と明記されているんです。その頃の年表をwikipediaで見ていると、柳田國男は戦前・戦中・戦後と、三つの時代を学者として生きつづけたんだなと思いました。作中の「鹿・鹿・角・何本の遊戯のこと」に関する、この記述が印象に残りました。
 

この問題を起してくれたアメリカの学者に通信し、同時に各地の書状の主ぬしに感謝の意を表したい

ちょっと当時の新聞を調べてみると、1941年のほんのすこし前までは普通にこう、ディズニーのモノクロアニメが日本の映画館で上映されていたりしたんですよ。
 
 
柳田は、シカ遊びにかんして「我々の一つの仕事は明治以前の文献の中に、これを記したものが全く無いということを確かめることであるが、それは容易ではないだけでなく、記録に無いということは実はまだ当てにはならない。」と指摘し、サイレントマジョリティーについて考えている。

 
作中で柳田は子どもの特徴について「印象に忠実な人たち」と記している。このあたりの記述がスリリングなのですが、1860年代における印象派絵画の発祥の状況と、通底している箇所があるなと思いました。また、やはりこれらの流行り遊びは海外から来た記録がさまざまに出て来た。
 
 
明治の初年、高田の女学校で教育を受けた老女が、この遊戯を知っている。この学校には米国の宣教師に特に子どもが好きで、本国の色々の遊戯を教えて遊ばせていた人がある。この人去ってのち一つずつ無くなってしまったというが、鹿々もその一つのように思うとのことである。




 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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