今日は柳田國男の「こども風土記」その21を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
柳田國男が面白いことを言っていて、正月の豊作祈願の行事で、子どもたちが歌う歌の意味が、本人たちにも判ってない。本文こうなんです。
彼ら自身もなんのことだか知らず
ただ餅をもらえるので、そういう祝い事を子どもたちがやっていた。
なんだか知らないんだけどやっていることはいつの時代も多くって、寺子屋ではかつて「実語教」を町人たちに教えていた。子どもたちはその意味を理解しないまま、これらを暗記していた。
「正月の春田打ち」や「入船の祝言」で「いずれも正月に子供の口から、めでたい言葉を聴こうとした」。そういう行事が、いろんな村であったが、いくつもが消えていった。いくつかはおそらく、祭りに変化していった。子どもの遊びにもほんの幽かに受け継がれていった。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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