

今日は柳田國男の「こども風土記」その36を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
「こども風土記」も終盤なんですけど、ここで柳田は、こどもの遊びが世界とどう繋がっているか、を述べています。「いわゆる児童文化は孤立した別個の文化ではない。国にそのような離れ離れのものが、並び存するわけがない」と、「時代の文化相が児童を通して視ればまたちがった印象を与えるというまでの意味しかない」と言うんです。
児童は私が無く、また多感である故に、その能力の許す限りにおいて時代時代の文化を受け入れる。古く与えられたものでも印象の深さによって、これを千年・五百年の後に持ち伝えるとともに、いつでも新鮮なる感化には従順であった。
こどもにとってはほとんどが、未知との遭遇で……古いからとか新しいからという判断をするのではなくって、すべて新鮮に見ることが出来るというのは凄いなと思います。
本文とは関係ないんですけど、最前線の研究者は大人になっても未知なる領域の研究をするわけで、そういった新鮮なものへの興味がありつづけるから、柳田國男のような研究者は、こどもの文化と通底しているところがあるように思いました。

以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/kodomo_fudoki36.html
(約5頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
横書きはこっち
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
・top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入
Similar Posts:
- 与謝野晶子詩歌集(36)
- 白痴(36) ドストエフスキー
- 与謝野晶子詩歌集(41)
- 家族 中原中也
- 影を踏まれた女 岡本綺堂
- 自由なる空想 小川未明
- 与謝野晶子詩歌集(30)
- 与謝野晶子詩歌集(33)
- 自信のあるなし 宮本百合子
- 秘密 竹久夢二
- 自然と人 有島武郎
- うぐいす 原民喜
- ノーベル小傳とノーベル賞 長岡半太郎
- 誰も知らぬ 太宰治
- 泥鰌 小熊秀雄
- 白痴(43) ドストエフスキー
- 白痴(45) ドストエフスキー
- 白痴(37) ドストエフスキー
- 白痴(46) ドストエフスキー
- 白痴(39) ドストエフスキー
- 白痴(44) ドストエフスキー
- 与謝野晶子詩歌集(37)
- 与謝野晶子詩歌集(39)
- 白痴(38) ドストエフスキー
- 白痴(47) ドストエフスキー
- 白痴(40) ドストエフスキー
- 白痴(34) ドストエフスキー
- 与謝野晶子詩歌集(34)
- お知らせ
- 別離 中原中也
- 与謝野晶子詩歌集(35)
- 与謝野晶子詩歌集(28)
- 白痴(41) ドストエフスキー
- 与謝野晶子詩歌集(32)
- 草野心平詩集 解説 中原中也
- 与謝野晶子詩歌集(31)
- 喫茶店にて 萩原朔太郎
- 明かりの本更新日記1
- 白痴(42) ドストエフスキー
- 白痴(35) ドストエフスキー