今日は小川未明の「笑わない娘」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
小川未明は児童文学の王道だと思うんですけど、はじめに題名どおりの謎があって、それと共にヒロインの魅力があって、謎を深める世事があって……と、分かりやすいけど飽きさせない工夫が凝らされているなあ、と思いました。
それから美しいむすめに笑ってもらうために、さまざまな挑戦をする。作者がやろうとしていることと、作中人物がやろうとしていることが共鳴していて、そこが魅力になっているように思えました。
謎の種明かしが壮大すぎて、ハッとしました。小川未明は小さいことを書いているようで、世界全体を捉えるのが凄く上手いんだなと思います……。
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「童話」カテゴリーアーカイブ
かえるの王さま グリム兄弟
今日はグリム兄弟の「かえるの王さま」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
グリムは、子供向けに書いているのに、なんだかブラックユーモアが効いていて、大人が読んでも面白いんですよ。「かえるのことなんか、きれいにわすれていました。」というセリフの入れ方の前後の構造がほんとに、みごとだなと思いました。
王様がむすめに対してきびしすぎてひどいんですけど、けっきょく王様は正しくって、慧眼があった。不思議なはなしでした。
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王さまの感心された話 小川未明
今日は小川未明の「王さまの感心された話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
という一文からはじまる、小川未明が描きだす天使の物語なんですが、子どものころに感じていた世界のいくつかは、小川未明がつくったものが、たとえば絵本やこどもの教育番組を経由して、知らぬ間に人びとの心に堆積していたのではないだろうかと思うような、典型的というか内在的というか、印象深い童話でした。
最初の3段落1ページぶんを読んで、こういう空想を幼い頃にえんえん考えていたのを思いだしました。
「よく考えて、自分のなりたいと思うものになるがいい。けれど、一度姿を変えてしまったなら、永久に、ふたたびもとのような天使にはなれないのだから、よく考えてなるがいい。」と、神さまは申されました。
このあとに現れる王様の、その正直さ間抜けさ好奇心の強さが、良いんだなあーと思いました。

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宮沢賢治 気のいい火山弾
今日は宮沢賢治の「気のいい火山弾」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
ぼくはこれを何回か読んだことがあるんですが、また読んでみました。
宮沢賢治の童話なんですけど、ちょっとだけ難読の漢字があって「稜」というのはこれは、漢字源にはこう書いています。
《訓読み》かど
《意味》{名}かど。物の、きわだってすじめのついたかど。▽数学用語では、多面体の隣りあった二つの面が交わってなす直線。〈類義語〉→角。
[改訂新版 漢字源 株式会社学習研究社]
こちらのページにふりがな付きの用例が載っていました。
主人公のベゴ石には、この稜が無くって、まるい。卵をちょっとだけ平たくしたような形をしている、石なんです。火山弾と言えばいかめしくてかどかどしい石が多いかと思うんですが、ベゴ石は丸い。
この主人公のことを、宮沢賢治はこう書いています。
ベゴ石は、いつもからかわれて悪口を言われてしまうようなヤツなんです。しかし気がいいので、一ぺんも怒ったことがない。
稜石たちはくりかえしベゴ石を馬鹿にして、大笑いしている。静かな主人公との、この対比がなんだか良いんです。賢治の描く登場人物は、画一化していないところがひとつの顕著な特徴なんだなと、思いました。それから賢治の独特なオノマトペがすてきでした。
作中の「おみなえし」は秋の七草の1つで、wikipediaには黄色くて愛らしい写真も載っていました。

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こぞうさんの おきょう 新美南吉
今日は新美南吉の「こぞうさんの おきょう」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
最近、「子ども風土記」という、遊びのことを研究した本を読みはじめたので、文学に於いて遊びはどう捉えられているのかちょっと探してみたんですけど、どうも調べ方がヘタなのか、太宰治が友だちの家に「遊びにいった」という記述ばかりが見つかって、近代文学でどういうように遊びが描かれていったのか、よく判らなくなりました。
その中で、遊びのことが中心的に描かれている童話を見つけたので、今日はこれを紹介します。新美南吉が、幼い子どもの一日を描写しています。童話が好きな方は、ほんと今回のはおすすめです。
ところで、wikipediaの『梁塵秘抄』の頁に「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。」という有名な歌が掲載されていました。この今様歌がどうも好きなんです。
北原白秋が「洗心雑話」という随筆で、この梁塵秘抄についてこう書いています。
たはぶれせむとやうまれけむ。
遊ぶ子どもの声きけば
わが身さへこそゆるがるれ。
梁塵秘抄のこの今様はまことに童の心に通うたものである。全く子供の遊びを見てみるほど心の晴れるものはない。子供は遊ぶ、遊んで遊んで遊び恍れる。子供が遊ぶ時には身も魂も遊びにうちこんで了ふ。それが鬼ごっこにせよ、かくれんぼにせよ。心から遊び恍れてみる子供を見てゐると、そこにはただ遊びそのものばかりしか見えない。そこには遊ぶ子供の命ばかりが光物のやうに燃えあがるのみである。遊びの形なぞは眼に入らない。全く見てゐる人の心までがうちゆらいでくる。
さうなると遊びも尊い。三味とはこの遊びの妙境に澄み入ることである。
私心を去るがよい、眞に童のやうになってほれぼれと遊び恍れたがよい。畢竟するに藝術は遊びである。

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とうげの茶屋 小川未明
今日は小川未明の「とうげの茶屋」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
お正月に読みたい童話を探していてこれを発見しました。小川未明と言えば、季節感と動物の描写がみごとなんですが、今回はひとりのおじいさんの物語です。ずっと長い時間をかけてやってゆく仕事って、良いなあと思いました。
とうげの中ほどにある茶屋で、一人はたらいているおじいさんに、息子が手紙を送ってきたシーンがすてきなんです。
子供向けに、フリガナと読点を多くして記されていて、きっと子どもに読み聞かせする童話なんだと思います。大人の方もちょっと読んでみてください。オチがすてきでした。
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タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった 宮沢賢治
今日は宮沢賢治の「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
明けましておめでとうございます。2018年の元旦です。近代文学の魅力は、現代文学よりも自然界や農業と密接であるところだと思うんですが、宮沢賢治は農学校の先生で、農家の子どもを描いたのがみごとなんだと思いました。
作中に出てくる『藤蔓』でいったいどういうものが作れるのか、ちょっと調べてみたんですが、縄文時代から編み細工の材料として使うことがあったそうです。藤蔓は現代ではほとんど使われていないです。おそらく賢治の時代も、それほど役に立たないものだったんだと思います。
『白樺の皮』というのは、現代でも工芸品で使われているんです。タネリのお母さんが搗いているコナラの実は、wikipediaによれば、岩手の美味しい食糧だったそうです。
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