

今日は中原中也の「山羊の歌」その32を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
「そなたの胸は海のやう / おほらかにこそうちあぐる。」ってどうも美しい詩の言葉だなあと思って、それでなんで「そなたは海のやう」じゃないんだろう、と思いました。「そなたは海の」……ではどうもまったくしっくりこない。推敲の逆側に、詩をノイズのトンカチで叩いて一部を壊すと、変な文章になる。なんでこれは、ここを叩いて除けちゃうとダメなんだろうかと、アホなトンカチをイメージしつつしばらく考えていました。
たぶん詩のリズムが心地良くて、長すぎる言葉と短すぎる言葉では相性が悪かったり、それから抽象的な感性を表現するにあたって、肉体的な具体物があるとそこに詩の迫力が備わったり、いろいろな原因があるんだろうなと思いました。「いやはて」という言葉は、今日はじめて知りました。ワールドエンド。なんだか印象深い古語です。
むつかしい言葉を調べてみました。
うちあぐ(うちあぐる)
いやはて
竝び(=並び ※たんなる旧字です)
しどけない
なれ(※ 汝という意味です)
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/yaginouta32.html
(約1頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
全文はこちら (全文のヨコ書きはこっち)
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
Similar Posts:
- None Found