

今日は谷崎潤一郎の「痴人の愛」その(5〜6)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
ナオミと譲治は親戚とも念入りに話し合って、結婚を済ませた。ついに谷崎の本から女性への「崇拝」という言葉が記された。谷崎は起承転結というよりも、起承転転転というかんじで、坂を転がり落ちる岩のような物語を書く人だと思うんですけど、その口火が切られたな、と思いました。
あと、谷崎が若者への個人授業の方法を書いているんですけど、こういう先生たしかに居たぞと思いました。復習を念入りにやっているシーンなんですけど、詰め込み教育ではないし、細かいミスは指摘しないんだけれど、出来ていないところはハッキリ叱りつづけるという、なかなか現代的で厳しい勉強の風景が垣間見られました。
ナオミは英語をちゃんと勉強して出来るようになると宣言していたのですが、どうしても初歩的なことが判らない。発音と音読は得意なんですが、文法がまったくわからない。それを習得させようと譲治がやっきになるところがなんともリアルでした。
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(約30頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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