

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その74を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
……青々とした草場には
水車場の若者が情婦と一緒にすわつてゐる
風は何だか薄気味わるく吹いてゐる
小鳥は甘く悲しく鳴いてゐる
今までしやべつてゐたふたりは急に黙り込んで
ふたりは泣き出して、さうして自分でその理由がわからない
水車場の若者が情婦と一緒にすわつてゐる
風は何だか薄気味わるく吹いてゐる
小鳥は甘く悲しく鳴いてゐる
今までしやべつてゐたふたりは急に黙り込んで
ふたりは泣き出して、さうして自分でその理由がわからない
こういう情景が、深夜に見る映画のワンシーンで出てきたら、目に焼きついて忘れがたかっただろうな、と思いました。
ハイネは1850年ごろに晩年を生き、1900年前後にもよく読まれたユダヤ教出身の詩人なので……第二次大戦中のユダヤ人も、当時禁書となっていたハイネの詩を手に取って読んだはずなんです。ハイネが生きた100年後のことを考えるとハイネ詩集の印象がまるで違って見えてくるように思いました。見えるはずのない未来と、ハイネの詩が呼応しているように思いました。

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https://akarinohon.com/migration/heine74.html
(約3頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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