今日は太宰治の「一歩前進二歩退却」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
こんど太宰治の長編小説を1冊、読んでみようと思うんですけど、今回は太宰の随筆を読んでみました。
これは1938年(昭和13年)の夏ごろに書かれた随筆で、wikipediaの年表と同時に読むと80年前の空気がちょっと伝わってくる気がします。
ごく短い随筆なんですけどなんだか奇妙で、作者を戯画化するだけにとどまらず、読者まで戯画化しているのがおもしろく感じました。禁書指定が常態化した第二次大戦中に、戦争の小説を文芸誌に書いた太宰治、という史実と、太宰治の作品はたいていメタ構造になっている、というのには何かしらの無縁ではない、文芸の要諦が隠されているような気がしました……。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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