ハイネ詩集(84)

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今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その84を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
三人のおばあさんを描いた詩なんですけど「一番目の女」「二番目の女」と記されてから「三番目」には運命神パルツエがやって来る。この独特な言葉のリズムが、詩なんだと思いました。
 
 
とうの昔にハイネはこの世を去っているわけですけど、そのハイネが後期にこういう詩を書いていて、なんだか奇妙な詩だと思いました。
  

わたしの身体からだは墓場に横はつてゐる
けれどもわたしの精神こゝろは今でも生きてゐる
彼はまるで家の霊でゞもあるやうに
おまへの胸に住んでゐるのだ、かはいゝ人よ!
 
ハイネのひ孫にでも宛てた詩なのだろうかと、思いました。ハイネ詩集はあと2回で終了です。
 
 


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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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