

今日は柳田國男の「こども風土記」その22を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
200年くらい前に、旅人に金を撒くように願い出る子どもがいたらしく、そういう貧しい習俗があったらしい。寄付とか喜捨とかとはかなりちがう、旅人と村の子どもの関係性があった。柳田はこう書きますよ。
私には一つの零落の姿としか思われない
あー、なにかこう、仕事にならない仕事というかなんというか無理が生じている、そういう生が描写されている。旅人と村の子。この二者の関わりについて、柳田が描いています。
可愛い童子が樹の上にいるのを見て、
さる稚児と見るより早く木に登り
と口ずさんでいい気になっていると、すぐにその童子が下の句をつけて、
狗のようなる法師来たれば
とやり返した
さる稚児と見るより早く木に登り
と口ずさんでいい気になっていると、すぐにその童子が下の句をつけて、
狗のようなる法師来たれば
とやり返した
猿みたいな幼子だ、と言っちゃう、犬みたいな坊さん。そういえば、犬のおまわりさんって歌がありましたし、これと関連があるのかもしれません……。

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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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