

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その56を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
ハイネは、恋愛に纏わる現象を、さまざまにしたためます。
あゝ、ただ莟の薔薇だけは
おまへの胸を飾つてゐる
ふたりの仲間の薔薇だけは
圧つぶされてしまつた気の毒に
おまへの胸を飾つてゐる
ふたりの仲間の薔薇だけは
圧つぶされてしまつた気の毒に
ハイネの詩は、当たり外れの振り幅がはげしいように思うんですけれど、とくに生田春月の翻訳が悪いときがあって、こんな詩は無いなあー、これ詩になってないなーと、詩が書けないのに思うことがあるんです。
とくに「のような」を連発する直喩の文章がひどい……。詩なんだからたぶん隠喩でやるべきだったと思うんです。でも説明的に直喩で翻訳しちゃったんじゃないでしょうか。原文を読んでないので判らないんですけど、この詩集だけで「〜ような」とか「〜ように」って文字が210回も使われちゃってる。
あと「しっかり」って文字を使いすぎている。詩集の中に15回も「しっかり」って書いてる。詩というよりも、恋人からいわれた愚痴をそのまま文字にしちゃったみたいな文章になっている。原文はいったいどうなっているんでしょうか。原作者か翻訳者か、どちらかがミスったはずなんです。生田春月はあとから、じぶんの翻訳の、ヘタなところに気がついてしまって、落胆してしまったことが、あったんじゃないかなと思いました。はい。

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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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