今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その27を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
まったく知らないことだったんですけど、ドイツでは「門」という文字は「愚者」という意味があるらしいんです。調べてみると、たしかにドイツ語の辞書には、《Tor》というのは《門》あるいは《愚者》という意味があるんです。
えっ、じゃあカフカの《門》っていう小説はつまり《愚者》っていう意味を含んでいたのか……と思いました。
日本語には「ネコがネコむ」とか同音異義語がいっぱいあるんですけど、同綴異義語はほとんどない。でも調べてみると「一分」とか「十分」とか「五分」はだいぶ意味の違う2つの意味がある。「五分」だと「ほんの5分間」と「実力が拮抗している」という意味でかなりちがう。
それでもなんとなくこう、日本語の同綴異義語は、イメージとして「それわかる」という共存関係に思えますよ。「心中」と「心中」も、事情があってのれん分けしたんだなという感じがする。
「門」と「愚者」がTorという同じ文字で一体化しているのはなんとも不可思議な言語世界だと思いました。いま自分が読んでいるのは、やっぱりハイネが原作の生田春月の詩世界なんだろうな、とか思いました。
ハイネはこう記します。
だが門のやつはわたしの恋人を
こつそり逃がしてしまつたのだ
門はいつでも承知する
女のたのむことならば
ほかにも《夜は静かに街路には人の影もない》という詩がとてもすてきでした。ほんと良いんです、こんかいの詩篇。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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