

今日は佐左木俊郎の「季節の植物帳」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これからしばらくの間、植物の随筆を読んでゆこうと思います。今回は、福寿草と梅の話しです。wikipediaと同時に読むとなんだか興味深かったです。
佐左木は植物に対する情緒的な印象を描きだしているんですが、wikipediaはその客観的な性質を記していて、なんだか好対照だなと思いました。それでwikipediaに佐々木俊郎のことがどう書かれているのか読んでみたんですけど、wikiにしてはずいぶん感性に重きを置いた筆記で、これはおもしろい、レアな百科事典の1ページだと思いました。佐々木俊郎の文章は、情熱的なんです。本文には、こう記されています。
私達のセンチメンタリストは、廃墟に自然が培う可憐な野草に、涙含ましい思いを寄せることがある。
中盤で、春になると咲く福寿草のことを書いているんですけど、佐左木はなんだか、異国の王子の感性とか表情を描きだすかのように、花の表情を書き記すんです。どうやって植物を見て楽しめば良いのかよく判らないと昔、思っていたんですけど、随筆と一緒に植物を見ると、とたんにその生命の活動の様相が露わになってくるんだなと思いました。
植物と言葉は、親和性がものすごく高いですよ。そういえば、「言葉」って「葉」って書きますし。日本人にとって言葉は「葉」からイメージされたもんで、もっとも古い文学と言えば「万葉集」ですし、万葉集は万の言葉だけでなく植物が多様に描かれていますし、日本文学の中心には、じつはボタニカル文学があったのだ! とか思いながら、この植物の随筆を読んでいました。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/kisetsuno_shokubutsucho.html
(約50頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
Similar Posts:
- None Found