今日は柳田國男の「こども風土記」その26を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
柳田國男は、こんどは子どもの「おままごと」について論じはじめます。柳田は、この起源について、ちょっと驚くようなことを指摘しています。本文を引用すると、こうなっています。
「食べ物を野天でこしらえる」……「それに携わった者がいつの世からともなく女の童であった。」……「その面白さを忘れることができなくて、折さえあればその形をくりかえして、おいおいと一つの遊びを発達せしめたのである。」(……部分は略)
そういうのを、美濃では「辻めし」と言ったそうです。
戦時中の道ばたに七輪を持ち出して、そこで魚を焼いたりした女たちが居た、という物語を、別の本で読んだことがあるんです。柳田によれば、かつての日本では、幼い女の子たちが、野外で料理をやっていた。そういう習俗があった。これが日本の姿だったのか……。とか思いました。映画とか小説でも、めったに見たことの無い、日本の独特な風俗が描写されています。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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