

今日は中原中也の「山羊の歌」その34を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今回の詩は、可哀想という言葉が印象に残るんですけど、小説の中でこの言葉がいちばん印象深いなと思ったのは、ドストエフスキーの「罪と罰」である男が語るシーンなんですけど、ちょっと調べてみると、近代文学に於いては太宰治がこの言葉を繰り返し使っているんです。
ある物語創作論を読んでいて「酒場が出てきたら、駄作だ!」とか「酒場は意外なことがなにも起きない」とか「路上とか厩なら、なにか特別なことが起きる」とか書いてる本が複数あって、ああそうなんだ、と思ったんですけど、じつはドストエフスキーの「罪と罰」は酒場のシーンがえげつなく魅力的なんですよ。そもそも作者自身の住んでいる町に魅力的な酒場があって、よく通っていたらしいですし。今回の中原中也の詩は、なにか諭すようなところがあって、すてきな詩でした。
幸福は厩の中にゐる
藁の上に。
…………
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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