夢十夜 夏目漱石(6)

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今日は夏目漱石の「夢十夜」その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、写実的な描写なんです。実在の人物が登場し、まるで夢では無くて、現実の一場面のように風景を描きだしているんですが、いかんせん思考が完全に睡眠状態の野方図なそれで、なんだか現実っぽい世界の中で、思考だけが夢遊しているような、不可思議な話しになっています。
 
 
ゆめうつつで運慶の仁王像を眺めていると、こういう夢をじっさいに見るんでないかと……。すべて現実の状況下で、脳だけが夢を見ている状態ならこうなりそう、という描写が乙でした。
 
 
夢は確かに、こういう奇妙なことわりがあるんだと、普段まったく意識することの無い思考感覚が呼び覚まされたような読後感でした。ある箇所で強烈な既視感デジャビュがあるのに、未視感ジャメビュもまた生じている。オチで現実の思考のところへ着地してしまった感じがあって、やっぱり夢だったのかと思う。ガウディーのサグラダ・ファミリアは、作者がもう居なくて世界遺産にも登録されているのに、まだまだ制作の途中で、1882年3月19日から着工して144年間かけて創っていて、今日も石工が石を積み上げている。石を彫っている。
 
 
漱石が夢十夜を書いてたのが1908年(明治41年)あたりで、その頃にもじつは、ガウディーはサグラダ・ファミリアを創っている最中だった。
 
 

 
 
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わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか

どんなに悩み、どんなに生きたかは

ここなる花輪の花となる

さうして老境もまた青春も

徳も不徳も集めて見れば

また捨てがたい歌となる






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