

今日は北大路魯山人の「料理メモ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これもう、つい数年前に読んだんですけど、もっかい読んでみました。そういえば江戸の握り寿司の起源は、忙しい労働者が屋台の立ち食い屋さんでパッと栄養のある美味いもんを食う、そういうニーズがあったから生まれたもんで、起源を知ると食べものに対する意識も変わるなあと思いました。
ぼくは小さい頃に、貧乏だとおいしい物が食べられなくなると、勘違いしていたんですけど、じっさいにはかなり金が無くっても、スーパーで旬の食材が安く買えるわけで、旬のサンマや、時期がぴったりなミカンとか、ビックリするくらい旨いですし、これより美味しい物はたぶんいくらお金をかけても世の中に、めったに存在しないわけで、店で美味いものを探す時間さえあれば、良いものは食えるわけなんですけど、北大路魯山人の「料理メモ」を読んでいると、やっぱり食べ頃がだいじなんだとわかるんですけど、美食家の魯山人は、こんなことを書いていました。
*極力新鮮を採れ、畑からじかが一等。たけのこ、まつたけなどは採取後も育って変質さえする。
*名高き野菜も古くては無名の新鮮に劣る。
*名高き野菜も古くては無名の新鮮に劣る。
魯山人は河豚の刺身が最高だとか、あと「えびいもは京都駅裏の九条」が美味かったと言うんですけど、九条のえびいも、というのは聞いたことが無い。九条葱は現代も有名なんですが、ちょっと調べてみると、えびいもは、猿が田畑を荒らす時に唯一被害が出ない食材なので、猿が多い地域で栽培されることがある、そうです。こちらのJA京都のページもご覧ください。

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