今日は冬の情緒の「萩原朔太郎」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
近代文学には、自然界との通路が出来上がっていて、そこから自然の一部を観察できるような気がしました。萩原朔太郎はこう記します。
…………それ故に詩人たちは、昔に於ても今に於ても、西洋でも東洋でも、常に同じ一つの主題を有する。同じ一つの「冬」の詩しか作つて居ない。彼等の思想と題材とは、もちろん一人一人に変つて居るが、その詩的情緒の本質に属するものは、普遍の人間性に遺伝されてる、一貫不易のリリツクである。即ちあの蕭条たる自然の中で、たよりなき生の孤独にふるへながら、赤々と燃える焚火の前に、幼時の追懐をまどろみながら、母の懐中を恋するところの情緒である。
萩原は、冬を描いた文学者たちの中でとりわけ与謝蕪村の俳味あふれる諸作を推しているんです。くわしくは本文をどうぞ。
難読の文字を調べてみました。
蕭条
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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