夢十夜 夏目漱石(2)

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今日は夏目漱石の「夢十夜」その2を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
第一夜と、第二夜はそんなに繋がっていない物語で、連作短編とかそういう短編集として読めるんだと思うんですけど、今回は、お寺のはなしです。本作の漱石は、同じ言葉を繰り返す、この反復が美しい幾何学模様のように構成されていて、古い文学のはずなのに、じつに新しい文章だなあ、と思いつつ読みました。今回は、坐禅して無の境地に至りたいお侍さんが主人公なんですが、単刀直入に悟りに入るために、無を得ようともがいている。お侍さんは、坊さんに馬鹿にされて、悟れないくらいなら自尽してやろうとやっきになっている。無、無と言うことが繰り返し記されています。
 
 
作中に与謝蕪村の絵が登場するんですけど、ちょっと調べてみると『蕪村妖怪絵巻』というのを発見しました。蕪村のレアな作品がそろってる絵巻物なんですよ。赤子の妖怪とか、この脱力感のある絵はすごいなあと。たぶん日本くらいでしか、こういう古い時代の、魅力的な脱力絵画は残ってないような気がするんです。
 
 
蕪村は気合を入れて写実的な描写をしても上手いのに、なんでこんなに手を抜いて描いてもおもろいんだろうかと、しらばく蕪村の作品を見てまわってました。漱石の親友の正岡子規が蕪村を好きで、それで漱石はそのことを思い出して書いています。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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