畜犬談 太宰治

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今日は太宰治の「畜犬談」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今、アメリカのメディアや人々が、過去の歴史に無いほどの人数と勢いで大統領批判を徹底的に行っているところで、なんだかすごい時代だと思うんですけど、今日は太宰治の短編を紹介します。
 
 
太宰治が、放し飼いの犬の凶暴さについて描いているんですけど、多少大げさに書いているんだろうとは思うんですけど、1939年当時の世相や衛生環境がうかがえてなんだかおもしろい小説でした。太宰は随筆なのか小説なのか判らないところを描く天才だと思うんですけど、犬に噛まれた友人が狂犬病に感染したんではないかと恐怖するさまを描きだすところが、鮮やかな描写なんです。
 
 
犬を飼っていたのでよく判るんですけど、たいていの犬はおびえている人とか、緊張している人にものすごく攻撃するんですよ。強気な人間には絶対に噛み付かないんです。まあ訓練された犬はまた別なんですけど、野良に近い犬はたいていそうなんです。そこのところの犬の心理を、詳らかに書いています。
 
 
当時は、のら猫天国とオオカミの群れを足して2で割ったような、荒々しい野良犬の社会があったようです。人々も戦中の不況に巻きこまれて、野良犬たちの一触即発のような雰囲気が漂っている。
 
 
興奮して同じ接続詞を2回くり返して書いていて、文体が乱れている箇所があるんですけど、これはわざと素人くさい文を書くことで、臨場感が出ているんでは無かろうかと思いました。闘わねばならぬという世相が乗り移ったような感情の描写が印象深かったです。
 
 
最後まで読むと、太宰が100年間読みつがれるわけだと思いました。不意のオチに驚く短編なんです。最近、文章で1939年を旅してみるというのを今やっているところなんですけど、これが、1939年か! と思う作品でした。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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