今日は石川啄木の「性急な思想」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
石川啄木と言えば貧しさを描きだした歌人、という第一印象があったんですが、いろいろ読んでみるとまったく異なる側面も見えてきて、独特な思索に魅力を感じたりするんですけど、今回は近代文明への批判を記した随筆を読んでみました。
詩には、説教や思想は描かれないわけで、そこが透きとおっていて美しい詩の魅力だと思うんですが、詩人の評論や随筆を読むと、やっぱりいろんなことを深く考えて、いるのだなあと、詩の裏側がちょっと見えてきておもしろいです。やっぱり仮定法に詩人独特の、色濃い個性を感じます。
石川啄木が批判していることの逆の方向に、氏の詩歌があるんだろうなあ、と思いました。記されていない言葉が気になります。詩は性急な思想ではなく、遅い足どりを観察した結果のように思いました。たぶん石川啄木は、親友にこういうことを語った事があるんだろうなと、声で聞いてみたい随筆だと思いました。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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