

今日は中原中也の「山羊の歌」その14を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今回は「逝く夏の歌」という詩なんですけど、ジョルジョ・デ・キリコの絵画を彷彿とさせるような、謎の現象が平然と書きしるされているんです。中原中也は、形而上的な自転車を登場させます。
自転車が出てくる一つ手前のところで、海と波を描きだしているんですけど、ここで明らかに、現実世界からの跳躍があります。やっぱりこの詩に書きあらわされた自転車は、なんだかとても不思議なものとして描きだされているんだ、と思いました。この詩の言葉が印象に残りました。
山の端は、澄んで澄んで、
金魚や娘の口の中を清くする。
飛んでくるあの飛行機には、
昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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