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今日は牧野富太郎の「万葉歌のイチシ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
牧野富太郎は、植物学者なんですが、万葉集に書き記された、イチシという植物の謎をこの随筆に書いています。壱師、というのが消えてしまった言葉で、どのくらい消えているかというと、岩波国語辞典にも新明解国語辞典にも明鏡国語辞典にも、wikipediaにもデジタル大辞泉にもマイペディアにもデイリーコンサイス国語辞典にも漢字源にも記されていない言葉です。
で、自分でもいろいろ調べてみたんですが、広辞苑にはこの消えた言葉「イチシ」の解説が載っていました。こう記されています。
いちし【壱師】 ギシギシの古名。また、エゴノキ、クサイチゴなどとも。万葉集11「路のべの―の花のいちしろく」 [岩波書店 広辞苑 第五版]より
言語の専門家によれば、ギシギシの古名らしいです。ただ、植物学者の牧野富太郎は、どうもそうじゃない、と書くんです。
タケニグサのように思えるが、どうも彼岸花らしいと。
山の畑のあぜ道に、鮮やかに咲く彼岸花って、ぼくも見たことあるんですけど、あれこそ「灼然」に相応しいだろう、と言うんです。
ところで、この「灼然」という言葉、調べてみると、三省堂 大辞林によれば「灼然」 ① 輝くさま。 ② あきらかなさま。明確なさま。判然。という意味なんですが、灼然にふさわしい花が、なんの花なのかよく判らず釈然としない……。
灼然なのに釈然としない、というのはじつに意外な事態だなと思いました。
自分でも調べてみて、やっぱり牧野富太郎の言うとおり、【壱師】は、彼岸花の可能性が高い、と思いました。
ところで、wikipediaによれば、棚田などで彼岸花が咲きほこる理由は、どうも田畑の穀物を守るための害獣対策として、根に毒を持つこの花を、農家の方々が、田んぼの畔に植えているから……なんだそうです。牧野富太郎とwikipediaを同時に読むと、曰く言いがたく面白いんですよ。

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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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