

今日は田中貢太郎の「棄轎」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
まるで判らなかった箇所を克明に描きだすのが、文学や哲学なんだ……と思うんです。一方でちょうど上手いこと判るというのが面白いのが、映画や絵画や娯楽だとも思うんですけど、この怪談は典型的な怪談なのに、なんだかすごい。どこが印象に残るのか謎なので2回読んでみたんですけど、とにかくきらびやかで美しい人というのが居る。ところが、肝心なところががらんどうになっている。
もう夏も終わりで、おでんがいちばん売れている時期が来ているのにこんなに涼しい話を紹介してすみませんが、タイトルも見事ですよ。棄教ならぬ、棄てられた轎の棄轎。カゴってそもそも大切に守るために存在している。それが棄てられていて、しかも中にまだ人がいるというのがアンビバレンスです……。
耳で聴いた方が雰囲気が出るんじゃないかとおもうんです。youtubeの朗読はこちらです。
子犬が芝生でボール遊びをしていてコロッと転んだ、という愛らしさの……ちょうど反対側。こわい! です。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/sutekago.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
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明かりの本は新サイトに移行しました!
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明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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