ハイネ詩集(4)

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今日は「ハイネ詩集」その4を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
その人にしか書けないものをみんなに判るように書くのが……詩の言葉だ、という話しを聞いたことがあるんですけど、ハイネの今回の詩は、これは他に書く人が居ないだろうと、じつに甘露な言葉が書き記されています。
 
 
 わたしの歌が
 花であつたらよからうに
 
 
という言葉が印象に残りました。ハイネはじつは、その詩が当時もっとも歌になった詩人で、その意味で大衆的な詩人だと認識されてきたのだそうです。こんな詩の言葉もあります。
 
 
 わたしの歌が
 接吻きすであつたらよからうに
 わたしはそれをこつそりと
 あの人の頬におくらうに
 
 
現代の歌よりも甘い言葉が描きだされています。ハイネはしかし、政治批判や哲学読解や、宗教批判をとことん行った知識人でもあって、多様な側面がある詩人なんです。ハイネは詩を次のように作りたかったのかもしれない、と思いました。
 
 
 わたしの歌が
 豌豆ゑんどうであつたらよからうに
 それをスウプに煮たならば
 さぞやおいしいことだらうに
 
 

 
 
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(約50頁 / ロード時間約30秒)
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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