泡盛物語 佐藤垢石

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今日は佐藤垢石の「泡盛物語」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
家族のために厳しい肉体労働をしている男の、実話を記していった物語なんですけど、あまりに貧乏で、かまどに火を入れるための薪さえろくに手に入れられず、実家に帰る金さえ無い。20世紀末では、知識のある人は裕福だったわけなんですけど、昭和初期には貧困を描きだす文筆家が居て、そういう人が「天知る、地知る、我知る、人知る」という後漢書の言葉を言ってみたりする。
 
 
母が危篤となったという電報が届いたのに、貧しさのために母の家に帰ることが出来ない。肉親へ詫びの手紙を送ると、友人からこういう手紙がとどいた。この手紙の前文が印象に残りました。
 

前略、御健勝の由慶賀に存じ候。さりながら自今御窮迫との御事、それしきの境遇苦慮するに足らずと、遠方より御声援申上げたく候。
 
友人は、仕事を用意したから、母や妹の暮らす街へ帰って来いと言うんです。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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