今日は中谷宇吉郎の「若き日の思い出」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
近代文学を中心に読むようになると、この時代がいったいどういうものだったのかが知りたくなって、このころの随筆を追うのがなんとなく楽しいんですけど、今回は物理学者の中谷宇吉郎のエッセーを読んでみました。
芥川龍之介が登場し、谷崎潤一郎が『痴人の愛』を書いたころと同じ、大正時代の初めのことが記されています。食べものが不足していて、高学歴の学生も栄養失調ぎみだったという事実が記されているんですが、
現代では、情報や娯楽を手に入れる時に進歩を感じるんですけど……。大正時代は食事や生活の向上がいちじるしかったんだと、中谷宇吉郎が指揮しています。本文こうです。
当時のことを考えてみると、このごろの大都市の生活は、食生活と限らず、全般的にひどく向上したものだと、つくづく感ずることがある。
中谷宇吉郎といえば知的な学者なのに、メシの話しがほんとに上手い。思うんですけど、不足が満たされつつあるものほど、盛んに語られるもので、現代の学者がメシについてそんなに語らないのは、読者にそういう不足が無いからだと思います。読んでみるとほんとにお腹が空くエッセーなんです。
現代ではグルメを語るにしても、時間を自由に使える、というところに重きを置いて語られているような気がします。秘境の蕎麦屋さんとか、予約がずっといっぱいの人気店とか、情報としてはめったに機能しないものが、なんだか人気があるようです。現代人は時間が足りないから、そういうことを語ると面白いんだと思いました。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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