今日は島崎藤村の「若菜集」その11を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
えーとあの、日本の政治家は「終戦」とばかり言うけど、戦争の体験をされた方や日本現近代史を学んだ人は「敗戦」と言う、という指摘をされたことがあって、海野十三の敗戦日記をもう一度読んでみたら、たしかにこの二つの言葉を、明確に使い分けしていました。
ちょっと前に「悩むのは良いけど、迷うのは良くない」という発言をツイッターで読んで、なるほど、たしかにふだん気にしていないけど、この二つの言葉は異なるなあ……、と思ったりしました。辞書で調べると、意味がまったく違うわけなんですよ。めちゃくちゃ当たり前なんですけど。「悩む」と「迷う」。
藤村は今回、こんなふうに詩を書いています。
つかれてなやむあらそひを
闇のかなたに投げ入れて
夜の使の蝙蝠の
飛ぶ間も声のをやみなく
こゝに影あり迷あり
こゝに夢あり眠あり
こゝに闇あり休息あり
……………………
…………
それから、哲学書の初歩的なものを読んでいると、まったく普通の言葉を、まるで異なる意味として用いる、というのが哲学の伝統で、言葉の使われ方というのは、面白いもんだと思いました。
そもそも、漢字は中国から、ほぼそのまんまコピー&ペーストじゃあないですけど、写させてもらったもので、ひらがなが日本独自の文化というのも、おもしろいです。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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