雨情民謡百篇 野口雨情

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今日は野口雨情の「雨情民謡百篇」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
野口雨情は、1882年の茨城県生まれで、大正時代から昭和初期に活躍しました。有名な童謡を数多く残した詩人です。創作民謡(新民謡)というものがあって、ずっと昔から郷土で歌われてきた民謡とは違って、民謡を詩人が創作したものがこれにあたります。声に出して読んでみたい詩、というように読むこともできると思います。テンポ良くよめます。雨情は日本各地へ出かけて、その郷土文化を体感して民謡を作りました。
 
 
波浮(はぶ)の港という民謡がとても有名なのだそうです。
 
 
波浮(はぶ)の港


磯の鵜の鳥ヤ
  日暮れに帰る

波浮の港にや
  夕焼け小焼け

明日の日和は
  ヤレ ホンニサ 凪るやら

船もせかれりや
  出船の仕度

島の娘達ヤ
  御陣家(ごぢんか)暮し

なじよな心で
  ヤレ ホンニサ ゐるのやら


1928年にこのレコードが発売されて、日本中で大ヒットとなったそうです。この創作民謡というのは、ラジオとレコードの普及によってもたらされた一つのジャンルであるようです。日本のラジオ放送は1925年からはじまっています。印刷物を安価に大量出版できるようになった昭和後期にマンガが大流行したのと同じで、科学の進歩によって創作の形態が新しく生まれ、その時に郷土愛を歌った詩が数多く創作されていったようです。
 
 
ラジオの放送の開始は、ちょうど関東大震災のころに重なります。その頃に、皆で正しい情報を共有することの必要性を感じて、政府も科学者も大会社もこの、新しいラジオというのを盛んに発展させようとした。雨情はここで、郷土愛ということを日本に広めたいと感じたんじゃないかと思います。文化ってなんのためにあるのかというと、やはり危機に対応してゆくための重要な技術であるのだと思います。危機意識が無い時には文化の必要性は感じないと思うんです。
 
 


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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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