

今日は夏目漱石の『門』その20を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
いったいなぜ、宗助は、仏門に入ったのか? という問題が解明されないまま、物語は今もどんどん進むんですけれども、明治の始まりの頃に廃仏毀釈が盛んだった、という学校で学ぶことが、これがじつは日本思想史においてきわめて深刻な問題だったらしいんですよ。
現代ではこう、仏教が拒絶された日本というのが想像しにくいんですけれども、これが、どうも漱石の記憶の内部に大きくあるようなんです。くわしくはwikipediaを読んでみてください。
廃仏がもっとも厳しかった1874年(明治7年)に、漱石は7歳だったんです。漱石って明治が誕生する寸前に生まれたって、はじめて知りました。漱石は、明治晩年の精神を描きだした、というのが良く言われることなんですけれども、このほんの三十数年ほど前に深刻だった問題のことを、どうも今回とりあげて書いたのかもしれません。
こんかい、漱石が描いている仏教の内容は、とかく坐禅なんです。それから夢窓 疎石の説法が少し出てきます。
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/center/mon20.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)
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