別離 中原中也

今日は中原中也の「別離」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
なにかすてきな詩を読んでみたいと思って探していて、この中原中也の詩を発見しました。
 
 

 僕、午睡から覚めてみると、
みなさん、家を空けてをられた
 あの時を、妙に、思ひ出します
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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白痴(42) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その42を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
将軍は重大な話しを主人公にはじめるのでした。ドストエフスキーは人の最後の生き方を描きだすことが多くて、そこがいちばんの魅力でもあると思うんです。将軍のことをこう書いています。

最初のうちから彼は、いくぶんへり下ったような様子を見せて、公爵と応対していた。——それはまぎれもなく、ある種の気位の高い、しかも、不当な侮辱を受けている人たちが、時として、上品なくつろぎを見せる時のような態度であった。声の調子に、なんとなく悲痛な感じがないではなかったが、それでも、優しい物の言い方をしていた。

将軍は、こう発言します。

わしがレーベジェフの家を出て行くのは、ねえ、公爵、実はあの男と絶交したからです。もっと早くすればよかったと後悔しながら、ゆうべ絶交しました。

将軍は自分でも戦場での出来事に関して明確な嘘を言ってしまっていたんですが、その親友だったレーベジェフも同じように戦場での武勇伝を、かんぜんにウソだと検証できてしまう状況で言ってしまう、大ウソを言う将軍は、仲間の大ウソにどうしてもガマンができなかった、ということを述べるんです。他人のウソについてはちゃんと判断できるのに、自分のウソについてはどうも理解できていないように思えて、こういうことはだれにでも起きてしまうような気がしました。
 
 
じつに幼い頃にナポレオンと戦って、ナポレオンに敵ながらあっぱれと言わせたというような……シンプルなホラ話も飛び出します。純粋無垢なこうウソなんですけど、将軍は流暢に話すんです。「子供として、わしは奥の奥まで、いわば、あの『豪傑』の寝室にまではいりこんだのですから」と将軍は言うのです。これらの100%のホラ話はおそらくもう、彼の中で事実として定着してしまったんだろうなと思いました。

ナポレオンの眼がわしのほうへ向くのです。不思議な考えがその眼をちらついている。やがて、『子供!』といきなりわしに言うじゃありませんか、『おまえはどう思う、もしわしが正教を採用して、おまえたちの国の奴隷を自由にしてやったら、ロシア人はわしに従うだろうか、どうだろう?』で、わしは『けっしてそんなことはありません!』と憤慨して叫んだのです。ナポレオンはびっくりして、こう言いました『愛国心に輝くこの子供の眼に、わしはロシア全国民の意見を読むことができた。……
 
ナポレオンは、パリに帰っていった……ここだけは史実なんですけど。それで「ゆめゆめいつわりごとを言うなかれナポレオン 敬白」というナポレオンからの短い手紙を受け取ったそうです。これがイヴォルギン将軍のいちばん大事な話だったようです。将軍は自分の大ウソのために住処を失って、行くところが無くなってさ迷っている。
 
 
おそらく将軍は理想的ななにかを求めてしまってその結果、ウソばかりを言うことになってしまったんだと思うんです。将軍は息子コーリャのすぐそばで倒れてしまった。とてつもない量のウソの中で、ここだけは誠があって本心なんだろう、と思うところもあるんです。読んでいると、そこで感情を動かされました。
 
 
次回に続きます。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(33)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その33を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回もいくつかの歌と詩があるんですが、与謝野晶子は歌人であるだけでなく多くの子どもを育てた母なんだと、わかる詩がありました。与謝野晶子は若い頃から批評の対象とされることが多かった歌人で、当人も自己批判として詩を書くことがあったのではないかと思いました。
 
 

 
 
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ノーベル小傳とノーベル賞 長岡半太郎

今日は長岡半太郎の「ノーベル小傳とノーベル賞」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ドストエフスキーが「白痴」作中にて、ノーベルについて言及していたので、今日はこれを読んでみました。ノーベルというと、スウェーデン生まれでパリやイタリアに住んだ人なのでドストエフスキーとぜんぜん関係なさそうに見えたんですけど、じつはノーベルの父は「ロシヤ政府の用達を勤め」て「兄は父の職を継いで」「ロシヤ」に出入りして、ロシア農民に貢献した。ノーベルの「兄がロシヤに盡した功勞は、甚大なものがあつた」と記しています。なるほど、だからドストエフスキーがノーベルについて非凡な天才なんだと作中でとつぜん書いたわけだと思いました。長岡半太郎の、この文章が印象に残りました。

アルフレッド・ノーベルは、その研究題目より推せば、恰も軍備擴張に努力した科學者でゝもあつたかと想像される。しかるに、その遺言を讀めば、心中大いに平和を熱望していた證據を發見するのである。
 
 
それから、湯川秀樹がノーベル賞を受賞したことについて、ノーベルの考え方のことを、こうも記していました。
 
 
特に著眼すべきは遺言に、賞を受くる人は國籍の如何を問わずと記してあり、その博愛の精神が言外に浮動している。彼は實に世界の人であつた。
 
 

 
 
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白痴(41) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その41を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、将軍の「不幸な最後」の前半部分の事件が描かれています。将軍はムイシュキン公爵にとつぜんこう話しかけた。

大事なことをお話しいたしたいんで。つまりですね、ムイシュキン公爵、態度にまごころがこもって、感情の気高いことを信頼し得る人として、あなたに打ち明けようと思い立った(略)大事なお話を聞いていただくのに、いつがよろしい

将軍は、話しが重大なので、今すぐには伝えられないのだと言うんです。
 
 
それからレーベジェフは、身近に大金を盗んだ泥棒が居ると宣言して、いろんな人を犯人扱いしたわけですけど、けっきょくは自分の過失で金を落としただけだった。本文こうです。

フロックを掛けておいた椅子の下にあったのです。してみると、紙入れがポケットから床の上へ滑り落ちた…………
 
ただの単純なミスなのに、レーベジェフはまだ、ポケットに穴が空いたのは隠謀で犯人に金を盗まれたのだと言いはじめる始末なのでした。
 
 
将軍は何かとても重大なことを、主人公のムイシュキン公爵に告白しようとしている。次回に続きます。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(32)

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「ゆあみして泉を出でし」という歌を読んでいて……与謝野晶子は、紫式部くらい高貴な人にも、それからとても貧しい人にも、どちらにも通ずる詩世界を作ったことが、最大の魅力なんだ、と思いました。
 
 
「うぐいす、そなたも雪の中」という詩を読んでいても感じるんですけど、近代は豊かさと貧しさの交わる中間地点でもあったので、自分たちが持っていて気が付かなくなった豊かさを再認識させてくれるところがあるんだと思うんです。薔薇の言葉も美しかったです。
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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自然と人 有島武郎

今日は有島武郎の「自然と人」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これから有島武郎の文学を読んでゆきたいと思うのですが、とりあえずは随筆をいくつか載せていってみようと思います。
 
 
今ちょうどドストエフスキーの長編小説を読んでいるんですけど、ドストエフスキーは自然界をほとんどまったく描かなかった、にもかかわらず物語の中心に大地という概念を置いた。その謎を追っていたら、北海道の自然界を長らく見てきた有島武郎がこう書いていました。

人は自然を美しいといふ。然しそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だといふ。然しそれよりも自然は荘厳だ。如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。
 
ロシアと言えば、ゴーゴリが「外套」で、厳しい自然界の内で生きる男を描いた。ドストエフスキーはそのゴーゴリの外套の中ということをずっと考えてきた。暖かい島国では田中一村のような自然界の豊かな描写が積み重ねられてゆく。いっぽうで冷害や凍土が農村に重大な問題をもたらす土地と時代なら、もっと自然界との厳しい対峙が物語の中心に置かれる。雪国と文学というのはどういうものだろうかと思いました。
 
 

 
 
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