棄轎 田中貢太郎

今日は田中貢太郎の「棄轎」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
まるで判らなかった箇所を克明に描きだすのが、文学や哲学なんだ……と思うんです。一方でちょうど上手いこと判るというのが面白いのが、映画や絵画や娯楽だとも思うんですけど、この怪談は典型的な怪談なのに、なんだかすごい。どこが印象に残るのか謎なので2回読んでみたんですけど、とにかくきらびやかで美しい人というのが居る。ところが、肝心なところががらんどうになっている。
 
 
もう夏も終わりで、おでんがいちばん売れている時期が来ているのにこんなに涼しい話を紹介してすみませんが、タイトルも見事ですよ。棄教ききょうならぬ、棄てられたかご棄轎すてかご。カゴってそもそも大切に守るために存在している。それが棄てられていて、しかも中にまだ人がいるというのがアンビバレンスです……。
 
 
耳で聴いた方が雰囲気が出るんじゃないかとおもうんです。youtubeの朗読はこちらです。
 
 
子犬が芝生でボール遊びをしていてコロッと転んだ、という愛らしさの……ちょうど反対側。こわい! です。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/letters/sutekago.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
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