こども風土記 柳田國男(15)

今日は柳田國男の「こども風土記」その15を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
大人がやっていて大人が管理している仕事や祭りの中に、ちょうど成人しつつある少年が参加していって、それがだんだん子ども中心の遊びになってゆくことがある……。村の鎮守の草相撲というのがそれだったそうなんです。
 
 
最新のファッションが、大人から子どもに伝播して、やがておじいちゃんがなんとなく使ったりするようになる……というのは目撃したことがあるんですが、神事が子ども中心の遊びになってゆくところは見たことないです。当時の子どもにとっては、大人の仕事をまるごと盗むわけで、スリルのある遊戯だったのかもしれません。
 
 

 
 
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人間椅子 江戸川乱歩

今日は江戸川乱歩の「人間椅子」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
高級官僚と結婚して裕福な暮らしを営んでいる、佳子という小説家の元に、奇妙な手紙が舞い込んできた。「醜貌のやるせなさ」にさいなまれているストーカー男の懺悔録が、書き記されてゆくんですけど、これがすごい。
 
 
ちょうどこの小説自体が、懺悔室のようになっている構成で、なんともいかがわしい「悪魔の様な生活」が記されてゆく。不倫と、貧富の差と、境遇と、善悪を越えてこう、女に迫ろうとするこのストーカーまるだしの欲望が……。すごいとしか言いようが無いというか。
 
 
お金持ちが顧客である、オーダーメイドの椅子職人というのが絶妙な設定で、この「気高い貴公子に」なったような「フーワリとした紫の夢」を下支えしているように思います。子どもの頃すごいとおもった小説ですけど、大人になって読んでもやっぱりすごいです、これ。
 

 私はシャツ一枚になると、底に仕掛けた出入口のふたを開けて、椅子の中へ、すっぽりと、もぐりこみました。それは、実に変てこな気持でございました。まっ暗な、息苦しい、まるで墓場の中へ這入った様な、不思議な感じが致します。…………
…………
 

 
 
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ハイネ詩集(51)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その51を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回、船旅の詩に「ロトの父」が登場しました。何回も聞いたことがあるけど、よく知らないのでとりあえずウィキペディアで調べてみました。するとロトの父は、wikipediaにもあんまり載っていない。ロトの父の名は、ハランだ、ということだけは判ったんですが、それ以上のことは、百科事典には載っていませんでした。ロトについては、旧約聖書にしっかり描かれていて、すごい物語になってるんですけど。
 
 
ハイネは、自然界と人々の暮らしを対比させ、船や旅や国を描きだしています。今回は、海が荒れるさまを詩にしています。
 

こんなに揺れて傾いて震動しては
とても堪へられない!
わたしは無益に目を馳せて独逸の岸を
探すけれど、あゝ!たゞ水ばかり
何処までも水、動く水ばかり!

杜甫の「国破れて山河あり」というのを思い起こしたんですが、ハイネはこういう詩を書いています。

たとへ愚鈍や不正やが
すつかりおまへを蔽うてゐようとも、おゝ独逸よ!
それでもわたしはおまへに渇望する
すくなくとも、おまへはそれでも陸地だからね!
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(14)

今日は柳田國男の「こども風土記」その14を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
祭りにおいては失敗はとうぜんあり得ることで、むしろ弓競技などは成功の確率が低く、すぐやり直しをして、あたるまでやった。
 
 
ルールを細部まで見ているうちに、その古の祭りの興奮がこっちに伝わってくる。仕組みを解き明かすと、当時の心境が伝わってくるという、こういう文体が、あったんだなあーと驚きながら読んでいます。
 
 
チアリーダーみたいなものがアメリカのスポーツでは常識なんですが、日本の古い祭りには、声援者というのがあって「それを念人といっていた」そうです。念人!はじめて聞く言葉でした、念人。
 

すなわちめいめいの選手が勝つことを、心の中で念ずる役である。
 
この記述が印象に残りました。
 
ハマの遊びのように、ほとんと子どもだけしか面白がらぬ競技もあって、それがことごとく最初は神様の祭から出ていることは、子どもを愛する人々の回顧せずにはいられぬ歴史である。
 
 

 
 
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火星の運河 江戸川乱歩

今日は江戸川乱歩の「火星の運河」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
少年探偵小説で有名な江戸川乱歩はじつは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの暗黒SFみたいな、謎の小説を書いていたわけで、今回は火星の物語です。
 
 
文体がかっこいいです。
 

頭の上には夕立雲の様に、まっくらに層をなした木の葉が、音もなくしずまり返って、そこからは巨大な黒褐色くろかっしょくの樹幹が、滝をなして地上に降り注ぎ…………
 
火星をこんなに豊穣に描いた小説家は、はたして他にいるんだろうかと思いました。まだ火星がどういうものか、その正体がよく判らない時代だからこそ、かえって魅惑的な空間になったのだ、という感じがしました。果てなく続く、まっくらな密林と、油のようにトロリとした沼に覆いつくされた火星……。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(50)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その50を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
生田春月の翻訳が、たぶん大ざっぱだからだと思うんですけど、今回のは絶妙に奇妙でおもしろい詩になっていました。これも訳詩集の魅力の1つなんじゃないかと思います。本文こうです。
 

……東の故郷の庭園へ——
飛んで行きながら不思議な鳥は歌ふ

『彼女は彼を愛してゐる!彼女は彼を愛してゐる!
彼女はその小さな胸に彼の姿を抱いてゐる
それをたのしくこつそりかくしてゐる
……………
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(13)

今日は柳田國男の「こども風土記」その13を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ネッキとかネンガラという遊びは、よく調べてみるとネットにもちゃんと記されていて、日本大百科全書(ニッポニカ)にもこの遊びが詳細に書かれていました。この遊びを、ネットで調べても判らないと思った主因は、いちばんはじめに記されていた「ねんがら」という方言だけを調べてしまったからみたいです。
 
 
この遊びがいつ消え去ったのか、ちゃんと調べてみたいなと思うんですけど、そういう場合は、本屋に行くよりも、アンケートとか専業農家を訪ねるフィールドワークをしないと無理なのかもしれません。ぼくが知りたいのは、日本以外の世界中でこの「ねっき」遊びはどのように発展して、どう消えて、どう残ってるか、なんですけど……。これはもうどんな図書館に行っても、日本語だけではたぶん判らないだろうなと思いました。
 
 
この、本で判るところの限界が、目の前に見えてくるのが、柳田國男の特長なのではないかと思いました。本文に書いているんですけど、田舎では柔らかい土に木を刺してこの遊びをしたけど、都市では鉄クギを固い地面に刺して遊んだそうなんです。ぼくの空想では、この遊びが消えた主因は、自動車が増えた時代のはずだ、ということです。自動車道路とこの「ねっき」遊びは、相性がすごく悪そうなので……。
 
 
子どもの「ねっき」遊びに似た仕組みの「ネングイ」というのは、大人たちの神事として残っているものなんだそうなんです。本文こうです。
 
 

つまりは成人の間ではただ形だけを残し、その面白さの方は子どものみが相続しているのである。
 
 


 
 
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