あとの祭り 山之口貘

今日は山之口貘の「あとの祭り」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは作家の日常が記されている随筆なんですけど、まるで漱石の『門』のように不可思議な事態が書いてある。山之口貘は深夜に原稿を書く。その陰翳の世界が描きだされています。時刻も時代も職業も、世間から隔絶したところがあるようで、奇妙に繋がっている。詩人の随筆はみごとだ……と思いました。……。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(2)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その2を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
近代の作家は男が多いんですけど、その中で与謝野晶子と樋口一葉だけが、日本の近代文学者としての存在感があるように思います。

かみ五尺ときなば水にやはらかき少女をとめごころは秘めて放たじ 
 
与謝野晶子は初期には美しく謎めいた歌が多く、後期は理性的な詩を多く残した、と思いました。当時にしてはものすごい長生きの詩人で、そこも与謝野晶子の魅力のうちの一つだと思います。
 
  

 
 
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雪消え近く 小川未明

今日は小川未明の「雪消え近く」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは『小学四年生』という雑誌に発表された童話だそうです。春を待つ子どもたちの物語で、ごく普通の冬の家庭が描かれていて、はじめは子ども向けに書いているんですけど、終盤の一頁がずいぶん純文学的なんです。
 
 
ふっと出てくる人物の描写が印象に残りました。
 
 

 
 
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穂孕期 宮沢賢治

今日は宮沢賢治の「穂孕期」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
明けましておめでとうございます。2019年の元旦です。穂孕ほばらみ、というのは稲穂の穂がふくらんでくることを言います。
 
 
これは賢治の風景スケッチです。春と修羅(第三集)の中の、一九二八年七月二四日に記された後期の詩です。春と修羅(第一集)は、こちらから全文お読みいただけます。今年もよろしくお願いいたします。
 
 


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白痴(10) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その10を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
悪人と悪人の闘争、というのが始まりそうな予感がする。ガーニャの怖さと、ロゴージンの迫力はだいぶ差があるようで、毒ガエルとヘビの闘いを見ているような感じなんです。ロゴージンは大金持ちだし派手なんです。手下を何人も連れてガーニャのところへやって来る。

ガーニャはまるでからだじゅうがしびれたように、閾の上にじっと無言のまま立って十人か十二人の総勢がパルフェン・ロゴージンの後にしたがって続々と広間にくりこんで来るのを眺めていた。

ドストエフスキーは凶悪犯と同じところで暮らしたこともあるし、賭博場に入りびたっていたこともあるし、とにかくヘイトフルな現場での悪漢との付きあいというのが経験として色濃いわけで、そういう作家の経験に近いところを描きだす描写がやっぱり、リアリティーがあって面白いように思うんです。「もはや失うべき何物も持たない死刑囚の大胆さがこもっていた」という文章なんて、そういう経験が無かったら出てこないように思うんです。
 
 
ロゴージンの迫力に気圧されて、卑怯者と罵られたガーニャはすくみ上がってしまうんですけれども、ふしぎなことにそこにヒロインのナスターシャが現れると、こんどはロゴージンが真っ青になってしまう。

ナスターシャ・フィリッポヴナもまた、不安に満ちた好奇心をいだいて客を眺めていた。

他人の家に何人も押しかけて入りこむのはダメだと思うんですけど……ロゴージンの言い分はこうです。

ほんの三か月前、カルタのかけでおれの親父の金を二百ルーブルまき上げたじゃねいか。そのため老爺おやじは死んだんだ。それを知らねえなんてぬかしやがって。

あとこういう暴言を、直接いいます。

貴様って野郎はルーブル銀貨三枚もポケットから出して見せりゃ、ワシーリェフスキイまで四つんばいになって歩く野郎だ。貴様ってそれくらいな野郎だ! 貴様の根性ってそんなもんだ!

ロゴージンは、おそろしい大金持ちなんです。

金はふんだんにあるんだから、貴様も、貴様のからだもすっかり買ってやらあ……その気にさえなりゃ、貴様ら束にして買ってやらあ!

このセリフが不吉なんですよ。ナスターシャもここに居るわけで、彼女は「嘲弄するような、高慢なまなざしで、彼の顔色をうかが」っている。ロゴージンは大金をやるからオレの所に来いと言って札束を投げるんです。この無茶苦茶な申し出に、ナスターシャは激しく笑い始める。
 
 
さらに、ナスターシャによって家を汚されたと思い込んでいる女性までこの現場に居て、さかんに叫びはじめる。そこいら中が壊れた人間関係なんです。
 
 
ここにまったく無関係なムイシュキン公爵が間に割って入って、全員の身代わりになって、仲裁を試みる。けっかガーニャに殴られてしまう。その場に居たそこら中の人が、公爵に「抱きついて接吻し」て「公爵の周囲に詰めかけ」る。ロゴージンもナスターシャも、ムイシュキン公爵の態度と考え方が、好きになるんです。
 
 
いろんな悪態と醜態があって、そうしてみんな、嵐のようにガーニャの家から去って行った。……次回に続きます。
 
 

 
 
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寒中の木の芽 内村鑑三

今日は内村鑑三の「寒中の木の芽」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
内村鑑三と言えば学者で、聖書を研究し、田中正造とともに足尾銅山鉱毒問題に取り組んだ知識人だという認識があるんですが、その内村鑑三が詩を書いています。理知的な詩で、思考の展開の美しさがそのまま詩になっていて、四季への思いがそのまま思想に変じていったような詩でした。内村鑑三は、ルターやダンテやゲーテを愛読したそうです。
 
 

 花散りて後に
 葉落ちて後に
 果失せて後に
 芽は枝にあらはる
 
 

 
 
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海苔の茶漬け 北大路魯山人

今日は北大路魯山人の「海苔の茶漬け」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ツイッターで「生しらすとイクラのどんぶり」の写真を見て、美味しそうだなーと思った翌日に、たまたまスーパーで半額のイクラが売っていたのでこれを買ってきて、ちゃんとちりめんじゃこと、醤油やゴマやネギやワカメを入れた丼を作って食べたら、ちっとも美味しくなかった。あれっ? どういうこと? と思ってグーグルで検索したら、いくらにも調理法というのがあって、酒とみりんと醤油のタレに漬けて、味をじっくり染み込ませてから食うものだった。書かれているとおりにやってみると、こんどはちゃんと美味しかったです。ほんと世の中はしらないことばかりだなーと思いました。
 
 
北大路魯山人は、誰でも作れそうな海苔の茶漬けの、複雑な調理法と奥深さをこんかい説いています。あと海苔を焼く、ただその一手間があるだけで、ぜんぜんちがうと。魯山人は焼肉についてもちょっとした工夫を記しています。
 

 ……肉汁が滲み出て来た時を見て、たれの中にひたし、さらに金網か、なべの上に乗せるが、今度は焼くのではなく焙るだけでいいのだ。
 すべて料理のうまい秘訣は、こんなちょっとした注意にある。なるほどそうだろうと分ってみても、聞くだけではだめだ。直ちに、よし来た――とばかり実行する人であってほしい。


 
 
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