ノーベル小傳とノーベル賞 長岡半太郎

今日は長岡半太郎の「ノーベル小傳とノーベル賞」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ドストエフスキーが「白痴」作中にて、ノーベルについて言及していたので、今日はこれを読んでみました。ノーベルというと、スウェーデン生まれでパリやイタリアに住んだ人なのでドストエフスキーとぜんぜん関係なさそうに見えたんですけど、じつはノーベルの父は「ロシヤ政府の用達を勤め」て「兄は父の職を継いで」「ロシヤ」に出入りして、ロシア農民に貢献した。ノーベルの「兄がロシヤに盡した功勞は、甚大なものがあつた」と記しています。なるほど、だからドストエフスキーがノーベルについて非凡な天才なんだと作中でとつぜん書いたわけだと思いました。長岡半太郎の、この文章が印象に残りました。

アルフレッド・ノーベルは、その研究題目より推せば、恰も軍備擴張に努力した科學者でゝもあつたかと想像される。しかるに、その遺言を讀めば、心中大いに平和を熱望していた證據を發見するのである。
 
 
それから、湯川秀樹がノーベル賞を受賞したことについて、ノーベルの考え方のことを、こうも記していました。
 
 
特に著眼すべきは遺言に、賞を受くる人は國籍の如何を問わずと記してあり、その博愛の精神が言外に浮動している。彼は實に世界の人であつた。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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