草みち 田山録弥

今日は田山録弥の「草みち」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
田山録弥というのは田山花袋の別名というか本名です。この短編は、しずかな田舎でのできごとを書いているんですけれど、小津映画を見ているようなそういう雰囲気で読みやすかったです。
 
 
あまりこの本と関係無い話しなんですが、田山花袋はあの芥川龍之介とライバル同士というか方針がまったくちがっていて批判しあっていたそうです。先輩である田山花袋は芥川の「芋粥」や「手巾」などの作品を「どこが良いのか判らない」しどういうつもりで書いたのか理解しかねると評していて、芥川龍之介は田山花袋の作品のことを「感傷的」すぎてどうもイカンと記しています。この静かな小説の反対側にあるのは、たとえば芥川龍之介の「河童」じゃないかなと思います。
 
 
それがどうも芥川龍之介も田山花袋もお互いに晩年になってくると文学に対する姿勢に大きな共通点が出てきたらしいんですよ。お互いに別々の道を行き着くところまで行き尽くすと、似た境地に至るようなんです。
 


 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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ゲーテ詩集(44) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(44)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ゲーテは世界全体に対する肯定の意識がすごいなと思います。「適合」という詩が印象的です。ぱっと目に映るものとか、ふつうに存在しているものについて、そこにゲーテのまなざしが投じられると、それがにわかに輝きだすというかなんというか。ただの石ころのように見えていた原石が輝きだすというかんじで。
 
 
今日もちょっと、これを翻訳した生田春月の詩をひとつ紹介します。
 
 
魂の家    生田春月  (詩集・烏賊の象徴より)

月の夜は、光の布(き)れで
なめらかな象牙を磨き、
長い手をつくり、
圓い足をつくり、
露をそそぎ、
雪をそそぎ。

闇の夜は、漆、烏羽玉、
黒曜の石を刻んで、
瞳をつくり、
髪をつくり、
夢をそそぎ、
涙をそそぎ。

日たけなは、レンズのもとに
火の色の珊瑚を伐って、
唇をつくり、
心をつくり、
血をそそぎ。
愛をそそぎ。

わがもてる凡てをささげ
願ひをこめ、願ひをこめ、
魂の家をつくりて、
いま、身は寂し、
風となり、
翼となり。
 
 
 
 
ゲーテは詩集にこう記します。
 
 
  深遠な意味を気軽に言ふところに
  かうした贈物の価値はある


 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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