山羊の歌(4) 中原中也

今日は中原中也の「山羊の歌」その4を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の詩は、謎めいた描写があって、魅了されました。判らない部分があるほうが、興味深い、ような気がしました。詩の最後の一文の落としどころが、日本の風物詩だなあと思うんです。眠る時に枕にあたまをうずめるようなもので、これさえ入れば良いんじゃないのかとさえ思いました。
 
 
むずかしい言葉を調べてみました。
 
 
足竝(=足並 たんなる旧字です)
 
 
ほのみゆれ
 
 
「かびろき」は、「か細い」とか、「か黒い」とかと似た用法で、「広き」という意味のようです。
 
 
 かびろき胸のピアノ鳴り
 祖先はあらず、親もぬ。

 埋みし犬の何処いづくにか、
 蕃紅花色さふらんいろに湧きいづる
 春の夜や。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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